こんにちは。mochioです。
本当に今更なんですが、池井戸潤の「オレたちバブル入行組 」を読了しました。
ほとんどの方は分かっていることでしょうが、これはテレビドラマ「半沢直樹」の第1シーズンの内容の本です。
ドラマの内容もうろ覚えだし、読んでみるかってことで、読んでみたら案の定最高に面白かったです。
今回はこの「オレたちバブル入行組 」のおすすめ度について語っていきます。
おすすめ度は★4.2
やはり傑作はおもしろかった
「俺たちバブル入行組」の概要
- 作者
-
池井戸潤
- 出版年
-
2004年(文春文庫版は2010年)
あらすじ
大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢。支店長命令で無理に融資の承認を取り付けた会社が倒産した。すべての責任を押しつけようと暗躍する支店長。四面楚歌の半沢には債権回収しかない。夢多かりし新人時代は去り、気がつけば辛い中間管理職。そんな世代へエールを送る痛快エンターテインメント小説。
「それまでの銀行小説というのは、銀行の悲惨さや陰惨さを暴露的に訴えるような、暗いものばかりでした。それには僕は飽きていたし、そういうものを書きたいとも読みたいとも思わなかったんですが、とはいえ、銀行内部を書けるのは僕の特技の一つですから、それなら今までに散々書かれた銀行ワルモノ論の作品をひっくり返して、銀行の中で人が生き生き動く活劇をやってみようと思った。そこで生まれたのが、半沢直樹という、『ありえない銀行員』です。
半沢はもちろん、ズバズバ物を言うんだけれど、一方でけっこう小狡い奴で、相手を罠に嵌めたりもするんですよ。単純に正論ばかり言っている奴って、つまらないでしょう?(笑)でも半沢は、政治的な動きもできるし、権謀術数を駆使もできる。清濁併せ飲むヒーローなんです。だから、サラリーマンの皆さんは、決して半沢の真似をしてはダメです。出向になったり、下手したらクビになりますよ(笑)。皆さんの言いたいことは、代わりに半沢が言ってくれます」(「本の話」著者インタビューより)
国民的人気を誇ったTBSドラマ「半沢直樹」、元祖「倍返し」シリーズ第1弾!
Amazon.co.jp : オレたちバブル入行組 (文春文庫)
おすすめ度
「俺たちバブル入行組」のおすすめ度は(4.2 / 5) です。
おすすめ度は以下の基準で決めています。
-
絶対に読め
-
優先的に読め
-
時間があれば読め
-
読まなくてもよい
-
時間の無駄
私の主観で考えているため、面白い本が★5とは限りません。
mochio人が死ぬ描写のある作品は苦手なので、面白くても★は低くなってしまいます。
\詳しくはこちら!/
銀行の内幕を知るきっかけになるし、ストーリーのテンポが良く娯楽性が高かったです。
しかしドラマの派手さを求める人には少し物足りないかもしれません。
- ビジネスパーソンや組織で働く人
-
巨大組織の派閥争いや立ち回りがリアルに学べるので、共感や教訓がいっぱい。銀行業界に興味がある人には特におすすめ。
- ドラマファンや悪を成敗する話が好きな人
-
ドラマの原点を知りたい人にぴったり。小説版の抑えめな表現が新鮮に感じるはず。
- 高校生以上の人
-
専門用語が少なく読みやすいので、初めての社会派小説として最適。一言アドバイス: ドラマの記憶が薄い状態で読むと、純粋にストーリーを楽しめますよ!
読んだきっかけ
最近Youtubeで面白い動画なくてつまんないなぁ
こんなことを思っていたこの頃、なぜか見つけたチャンネル「ぼくひぐま。〜おとなの学びや〜」。
このチャンネルは、三井住友銀行OBのひぐま氏がメガバンクで働く人や組織について解説しているチャンネルなんですが、これがまたおもしろいのなんの。
どう面白いか説明ができないから一度見てみることをおすすめします。
その中でも、ドラマ「半沢直樹」を銀行員目線で解説している動画が人気で、私もその動画をきっかけに「半沢直樹」についてもっと知りたくなったのでした。
そこで買った「オレたちバブル入行組
ドラマ版は過去に見たはずですがほとんど記憶がなく、半沢直樹と大和田常務くらいしか覚えていない状態で読み始めたのです。
感想のポイント
組織の中での激しい出世レースが分かる
銀行という巨大組織の中での出世レースから降りていく(異動や出向)様が描かれていて、ひぐまさんのYouTubeで聞いた内容と重なる部分が多く、納得感がありました。
超勧善懲悪で悪役の散りざまも見事
悪いものは懲らしめられる、水戸黄門ばりの超勧善懲悪作品です。
しかし悪役にも家族がいたり、守るべきものがあったりする描写が残酷で、人間味を感じさせるのが印象的です。
典型的な勧善懲悪ストーリーですが、悪役の散り方がまるで『カイジ』のような視界が歪んでくる「ぐにゃぁ」っとした感覚で、独特の余韻があります。


ドラマのような「倍返し」といった演出は少ないのが好感
ドラマでよく聞く「倍返し」というセリフは、小説では1か所「10倍返し」として登場するだけでした。
ドラマは分かりやすく強い表現を使っていますが、小説はそこまでドラスティックじゃなく、抑えめなところが逆に好感を持てます。
専門用語も少なく、読みやすいので、高校生以上の人ならサクサク読めると思います。
私も一晩ですぐに読むことができました。
気になった点:ドラマのようなインパクトはない
特に大きな不満点はありませんでしたが、ドラマのようなインパクトを期待すると、少し穏やかな展開に感じるかもしれません。
まとめ「爽快な社会派エンタメ」
「オレたちバブル入行組
ドラマの派手さとは違う、小説ならではの深みを感じられる1冊であり、興味を持った方は、ぜひ原作から入ってみてください。



次の作品も絶対読む。
mochioでした!
「俺たちバブル入行組」はAudible聞き放題対象!
「オレたちバブル入行組
- 有名タイトルを含む12万以上の作品が聞き放題
- オフライン再生可能で、通勤や通学中にも聞き流せる
- 有名俳優・声優が本を朗読



音声の読書習慣なら1か月10冊は聴けちゃうかも!?
\30日間無料体験実施中/
\筆者のAudible体験レビューはこちら!/











