【ネタバレなし感想】湊かなえ『暁星』を読んで号泣。イヤミスの女王が描く「宗教二世」の絶望と希望【★4.5】

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と、いうことで今回、湊かなえの「暁星」を読みました。

これまで私は湊かなえ作品は「告白」以来読んでいなかったので、2冊目の作品です。

おすすめ度は★4.5本当に良かった。
「湊かなえ=イヤミス」の概念が覆る、
今年読んだ中でトップクラスに感動した一冊でした。

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目次

『暁星』のあらすじ(※読まないことを推奨!)

「ただ、星を守りたかっただけ――」 現役の文部科学大臣で文壇の大御所作家でもある清水義之が全国高校生総合文化祭の式典の最中、舞台袖から飛び出してきた男に刺されて死亡する事件がおきた。逮捕された男の名前は永瀬暁、37歳。永瀬は逮捕されたのち、週刊誌に手記を発表しはじめる。 そこには、清水が深く関わっているとされる新興宗教に対する恨みが綴られていた。 また、式典に出席していた作家は、永瀬の事件を小説として描く。ノンフィクションとフィクション、ふたつの物語が合わさったとき見える景色とは⁉

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mochio

あらすじは引用しましたが、できればまっさらな状態で読んでください!
そのほうが、より物語に没入することができます!

おすすめ度は★4.5

湊かなえ『暁星』のおすすめ度は
4.5です。

おすすめ度は以下の基準で決めています。

おすすめ度の基準

絶対に読め

優先的に読め

時間があれば読め

読まなくてもよい

時間の無駄

私の主観で考えているため、面白い本が★5とは限りません。

mochio

人が死ぬ描写のある作品は苦手なので、面白くても★は低くなってしまいます。

\詳しくはこちら!/

希望と絶望を感じる作品。読後感はよく、静かに目頭が熱くなる感覚を得ました。

【ネタバレなし感想】最終章で涙する「完璧な感情のジェットコースター」

物語冒頭は殺人犯の手記から始まります。

「もう人死んでるし、ここからどうやって物語が広がっていくんだろう?」という疑問のまま手記が最終章まで進んでしまいます。

最終章はあとから読むことにはなりますが、ここまで結局どう着地していくんだろうという疑問のまま終わります。

物語も3/4が過ぎたところから、展開が読めてきます。 しかし、その展開を読めた時点でもうなんか感動しているんですよね。

まだ明らかになっていないのにも関わらず「うわーそういうことか…」と悲しい気持ちになります。

そして手記の最終章。静かに熱い涙がこぼれてくるでしょう。そんな感情が上へ下へと大きく揺さぶられる感情のジェットコースターを体感することができます。

実際の事件(政治家襲撃)と「宗教二世」というテーマ

安倍元首相の事件をなぞっているかのような生々しさ この物語は、宗教2世が犯した安倍元首相の事件をなぞっているので、生々しさを感じることができます。

宗教二世っていうのがどれほど苦しいのかというのは安倍首相の事件をテレビでみるだけでは、想像することが難しいのですが、「暁星」の中での宗教二世の逃げ場のない苦しみというのが、読者の胃をムカムカさせるような気持ち悪さを与えてきます。

ここの気持ち悪さというのはやはり湊かなえの真骨頂ではないかと感じさせました。

なぜ本作は「二度読み」したくなるのか?

一つの事件を犯人からみた視点と、他者からみた視点で違うのはまぁよくある話の構成ですが、
物語が終わってから、また犯人の視点を読み返すと、また違う角度を与えてくれます。

この構成はすばらしく、二度読みさせたくなるような面白さが得られました。

心に刺さった名セリフ・名シーン

夜明け前が一番暗い。だが必ず日は昇る。そこに輝く星がある。

暁星

暁についての説明の一文。これ以上は語りたくない。

星を守りたかっただけ。

暁星

帯にも書いてあるから挙げたけど、本当は隠しておきたい名セリフである。

半分こ

暁星

本当はもう少し長い描写だけど、まだ読んでいない人に向けてこの表現だけにとどめておく。

まとめ:イヤミスが苦手な人にこそ読んでほしい

この作品で湊かなえ=イヤミスというイメージがガラッと変わりました。

ストーリー、構成、世界観の魅力
キャラクターの深さ
文体・文章の質
テーマ・メッセージの深さ
感情への影響

総評:おすすめ度 4.5

こんな人におすすめ!
  • イヤミスに抵抗があり、湊かなえを避けてた人
  • 感情が大きく揺さぶられる感動物語を読みたい人
  • 読後に「やられた!」と思わず最初から読み返したくなる体験をしたい人

これだから読書は辞められない!いい小説に出会えたことに感謝!

以上!mochioでした!

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