成瀬は天下を取りにいくの感想(ネタバレあり)
結論から言うと、この本は「面白くないことはないが、期待は超えなかった」というのが私の感想です。理由を深掘りしていきます。
mochio「本屋大賞=激重テーマの傑作」というイメージで読むと、肩透かしを食らうタイプの作品です。
地元愛×行動力 = 青春
読んでいて感じたのは「青春ってこういうことだよな」という納得感です。
やりたいことをやる、それだけでこんなにも幸せになれるのかと思わせてくれる本でした。
青春というと、恋愛のときめきや大スケールの冒険を想像しがちですが、この作品はそうじゃない。自分の身近にある手の届くものを、最大限に楽しみ尽くす。そこにこそ青春があるんだと感じさせてくれます。
自分の身近にある手に入るものを最大限手に入れようとしていることこそが青春なんだなと感じさせます。



お金はないけど時間だけはある。あの感覚に近い懐かしさがありました。
私自身はもっとディープでハラハラする話が好みなので、おすすめ度は★4.0までは届きませんでした。ただ、圧倒的な読みやすさと万人受けする内容は間違いなく強みです。
「成瀬は天下を取りにいくは面白くない」は本当か?
文章はとても読みやすく、読むのが遅い私でも2時間で読み切れました。内容の理解も簡単。
ただ、本屋大賞というブランドを先に知ってから読むと「あれ、思ったより…?」と感じる人がいるのも事実だと思います。
Amazonのレビューにも、近い感覚の意見がありました。読みやすく面白い部分はありつつも、本屋大賞という色眼鏡をかけて読むと期待ほどではなかった、という趣旨の声です。
簡単でスラスラ読めて面白い部分もあり良いとは思う。
しかし事前に本屋大賞という色眼鏡をかけての読書となっているためか、いうほどなのか、という印象は受けた。程度の問題として。
これ以上簡単で平易な読み物も珍しいし、これから本の読み手を1人でも増やしていきたいという出版業界の事情を鑑みた選定なのかなと思う。
Amazonレビュー
確かにそのとおりです。
この本は、簡単に読め、内容も理解しやすく、難しい話題を取り上げているわけでもありません。
歴代の本屋大賞には、テーマ性が重く、考えさせられるタイプの受賞作が多い印象があります。それと比べると、本作は良くも悪くも「軽い」。強く心に残る一冊を求めている人には、期待を超えないかもしれません。
実は「大人になってから」読むと沁みるタイプの本
中高生の読書感想文向けとおすすめしつつも、個人的に一番刺さるのは年齢を重ねた大人だと思っています。
大人になるほど責任や制約が増えて、やりたいことを我慢しがちになる。だからこそ、全力で自分のやりたいことに突き進む成瀬あかりの姿がまぶしく映るんです。



忘れかけていた「小さなことを全力で楽しむ」感覚を、思い出させてくれる一冊でした。
感想まとめ
- 圧倒的な読みやすさで、読書初心者〜中高生の入門書として優秀
- 「地元愛×行動力=青春」を丁寧に描いた作品
- 強いメッセージ性・どんでん返しを求める人にはやや物足りない可能性あり
- 大人になってから読むと、また違った刺さり方をする一冊



「面白くない」という評判だけで敬遠するのはもったいない本です。期待値をフラットにして読むと、きっと素直に楽しめるはず。
以上!mochioでした!








