こんにちはmochioです。
生物学について何にも知らないんだけど、教養としておすすめの本ってなんかないかなぁ?
生物について授業って教科書の内容だけじゃあんまりイメージできないや、おすすめの本とかないの?
こんなことを考えている方におすすめの記事です。
上のようなことを考えている方には、「生物と無生物のあいだ(福岡伸一)」をおすすめします。
今夜はこの本 pic.twitter.com/klV8STpPhK
— mochio@メンタル療養中 (@moch1_mochio) June 16, 2024
私も読んできましたので、内容の要約とおすすめ度について紹介していきます。
DNA・遺伝子・細胞の研究から
生命とは何かが分かります!
それでは本文
生物と無生物のあいだの内容要約
「生物と無生物のあいだ」は2007年に発行され、現在までに80万部売り上げているロングセラーの本です。
以下、内容についてまとめます。
生命とは何かを論じた本
本書は生物でも無生物でもないウイルスを例に挙げながら、生命とは何かにつて書かれています。
著者の研究生活の振り返りと、生物学の歴史について語られている本です。
メインテーマとして、生命とは何かという問いに対して、
- 遺伝子とは何か
- DNAとは何か
- DNAの複製の発見
- 生命の動的平衡
以上のことについて語られています。
生命とは動的平衡
生物が生きているシステムは、機械のようにシステム的に動いているのではなく、常に周囲の環境と物質を交換し、変化し続けている「動的平衡」を保っています。
この絶え間ない変化こそが、生命を特徴づける重要な要素であると著者は主張します。
著者情報
プロフィール
氏名 | 福岡 伸一 (ふくおか しんいち) |
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生年月日 | 1959年9月29日 |
出身 | 東京都 |
学歴 | 1987年 京都大学大学院理学研究科博士課程修了 |
職歴 | 1987年-1992年 ロックフェラー大学博士研究員 1992年-2004年 京都大学大学院理学研究科助手・助教授 2004年- 青山学院大学理工学部化学・生命科学科教授 |
研究分野 | 分子生物学 |
Researchmap | https://researchmap.jp/read0012954 |
SNS等
公式HP | https://www.fukuokashinichi.com/ |
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Youtube | https://www.youtube.com/@fukuokashinichi |
X | https://twitter.com/fukuoka_hakase |
note | https://note.com/fukuokashinichi |
受賞歴
2006 講談社出版文化賞科学出版賞
2006 第1回科学ジャーナリスト賞
2007 第29回サントリー学芸賞<社会・風俗部門>
https://www.fukuokashinichi.com/profile-1
私のおすすめ度★3.9
私のおすすめ度は★3.9です。
おすすめ度は以下の基準で決めています。
- ★5
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絶対に読め
- ★4
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優先的に読め
- ★3
-
時間があれば読め
- ★2
-
読まなくてもよい
- ★1
-
時間の無駄
私の主観で考えているため、面白い本が★5とは限りません。
人が死ぬ描写のある作品は苦手なので、面白くても★は低くなってしまいます。
- 高校や大学で生物を勉強している、勉強しようとしている人
- 文系や社会人で教養としてDNAや遺伝子、細胞について知りたい人
私は、大学・大学院で生物を専攻してきましたが、内容についてとても分かりやすく、学んできた内容の裏側を知ることができました。
もう少し早く読んでれば、教科書に書いてある内容ももっと腑に落ちて覚えやすかったのになぁと思います。
そのため、この本は高校生や大学生にとてもおすすめの本です。
もちろん社会人や文系の方であっても、DNAとは何か・遺伝子とは何か・生物とは何かといったことを研究ベースで教えてくれる内容なので、教養としてももってこいの内容でした。
面白いと思ったところ
- 野口英雄の研究は現代においてはさほど重要視されていない
- PCRの方法を思いついたのは、彼女とのドライブ中
- ノーベル賞受賞者ワトソンとクリックの陰に隠れた研究者
- 生命の部品がひとつなくなっても生命は維持し続けるが、部品の一つが壊れて欠けてしまうと、機能を維持することができない。
ここらへんが印象に残りました。
書籍情報
書名 | 生物と無生物のあいだ |
著者 | 福岡伸一 |
出版社 | 講談社 |
出版日 | 2007年5月18日 |
ページ数 | 286ページ |