こんにちは。mochioです。
最近忙しくて本が読めないなぁ
どうしてこんなに本が読めなくなったんだろう・・・
だれか教えて!
こんな方におすすめの記事です。
上記のような、悩みを持っている人には 三宅 香帆 氏のなぜ働いていると本が読めなくなるのかという本をおすすめします。
この本では、そのタイトル通り「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を明治時代以降の労働と本との関係性について説明しながら語られております。
本記事では、「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」の内容と私のおすすめ度について紹介いたします。
★3.3 しっかりと考察された本でした
考え方が現代よりでとても共感できます。
それでは本文
「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」の内容抜粋
なぜ働いていると本が読めなくなるのかの内容について一部を紹介いたします。
書籍情報
書名 | なぜ働いていると本が読めなくなるのか |
著者 | 三宅 香帆 |
出版社 | 集英社新書 |
出版日 | 2024年4月17日 |
ページ数 | 230ページ |
明治時代から現代まで労働と読書の関係について解説
本書では、映画「花束みたいな恋をした」をもとに明治時代から現代までの労働と読書の関係性が論じられています。
花束みたいな恋をした
出演 菅田将暉, 有村架純, 清原果耶
明治時代
労働時間は長く、読書をする時間は限られていました。しかし、人々は限られた時間の中で、知識や教養を身につけるために読書を大切にしていました。
大正時代
労働時間は短くなり、読書をする時間も増えました。また、娯楽として読書を楽しむ人も増えてきました。
昭和時代
ラジオやテレビなどの新しいメディアが登場し、人々の娯楽の選択肢が増えました。しかし、読書を楽しむ人も依然として多くいました。
高度経済成長期
人々の生活水準は向上しましたが、労働時間も長くなりました。読書をする時間はさらに減少し、読書離れが深刻化しました。
近年は、インターネットやSNSなどの普及により、情報収集の手段がさらに多様化しました。しかし、読書をする時間はさらに減少し、読書離れが加速しています。
本が読めない状態は、新しい文脈を作る余裕がない状態
現代の男性は新しい知を受け入れない状態の、全身全霊で働き、女性は全身全霊で家庭につかるようになっています。
というのも、全身で何かに打ち込むことは、それ以外のことを考えることをしないため、楽だからです。
本が読めない状況とは、新しい文脈をつくる余裕がない、ということで、自分から離れたところにある文脈をノイズだと思ってしまいます。
インターネットの情報は自分が知りたいことをクリティカルに教えてくれる
なぜ働いていると本が読めなくなるのか
読書はその周りの知識を教えてくれるが、現在その情報はノイズとされてしまっている。
なぜ働いていると本が読めなくなるのか
- 読書
-
ノイズ込みの知を得る
- 情報
-
ノイズ抜きの知を得る
(※ノイズ=歴史や他作品の文脈・想定していない展開)
著者はノイズ込みの知を得ることを推奨しており、全身で働く現代社会に警鐘を鳴らしています。
著者情報
プロフィール
氏名 | 三宅 香帆(みやけ かほ) |
生年月日 | 1994年1月12日 |
出身 | 高知県 |
学歴 | 京都大学文学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程中途退学 |
職業 | 書評家、文筆家 |
主な著書
活動内容
- 書評誌「週刊読書人」などに書評を寄稿
- メディア出演
- 読書会・講演会
- noteでの情報発信
三宅香帆さんに関する情報
2時間で読了 おすすめ度★3.3
本書のおすすめ度は★3.3です。
おすすめ度は以下の基準で決めています。
- ★5
-
絶対に読め
- ★4
-
優先的に読め
- ★3
-
時間があれば読め
- ★2
-
読まなくてもよい
- ★1
-
時間の無駄
私の主観で考えているため、面白い本が★5とは限りません。
人が死ぬ描写のある作品は苦手なので、面白くても★は低くなってしまいます。
- 読書が好きなのに、仕事や家事で忙しくてなかなか読書の時間が取れないと感じている人
- 現代社会における「読書」のあり方について考えてみたい人
- 読書を楽しむためのヒントを探している人
- 書評家三宅香帆さんの作品を読んでみたい人
明治時代から現代までの労働と本の関係性についてよく調べられた本でした。。
この本であっても、「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」という答えは、24時間、全身で仕事をしているため、自分に関係のない情報を取り入れる余裕がなくなってしまったから」という答えになるでしょう。
しかしこの本で書かれている、労働と本の歴史からなぜ現代では本が読めないかを紐解いていくことは「ノイズ」部分であるが、それを知として蓄えていくことが重要だと感じました。
考察が今どきの本っていう感じを非常に感じました。
と、思ったら著者とわたし、同い年じゃないかーい!
単純にすげぇ(笑)