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【愛なき世界】理系大学院の研究室の生活がイメージできる小説【ちょいネタバレ感想】

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こんにちは。mochioです。

三浦しをんさんの小説「愛なき世界」を読了しましたので、あらすじと感想について書いていきます。

理系にとってのあるあるネタが盛りだくさんの本でした。
著者の取材力は圧巻ですね。

目次

「愛なき世界」の概略

愛なき世界」は、2019年本屋大賞の7位の本です。

2012年に本屋大賞1位を受賞した「舟を編む」でもおなじみの三浦しをん先生の著書です。

「愛なき世界」は植物を研究しているT大学の学生に、定食屋の少年が恋をするという物語です。

「愛なき世界」はこんな人におすすめ

僕がこの本をおすすめする人はこんな人です。

  • 理系の研究室がどんな生活か興味がある人
  • 理系大学を卒業して「あーあるあるw」と感じたい人
  • 研究とはどんなものか知りたい人

逆に「恋愛ものであると期待している人」にはこの本はおすすめできません。

本の紹介分には恋愛ものかと勘違いしてしまうかもしれませんが、恋愛感は薄めです。

理系大学院の生活について書いた記事もありますので、気になった方はこちらもどうぞ

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「愛なき世界」のAmazonレビュー

「愛なき世界」のAmazonレビューは☆4と3がやや多い

「愛なき世界」のAmazonレビューは☆4と3がやや多いです。

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個人的にも☆4はいかないくらいかなぁと思います。
☆3.8くらいにしておきたい。
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「愛なき世界」の気になったAmazonレビュー

前半は,作者の語りのうまさや植物学の薀蓄でそれなりに楽しめたのですが,後半のストーリーのスカスカっぷり,キャラクターの薄っぺらさに辟易しました.400ページを超える長編ですが,この話から植物学の話題を取っ払ったら,100ページくらいになるのではないでしょうか.

引用 : amazonレビュー

植物学の実験内容とかを丁寧に説明されていますが、全く背景を知らない人(文系)の方が読むとちんぷんかんぷんかもしれないので、読み飛ばしちゃってOKな気がしました。

「愛なき世界」あらすじ

恋のライバルは草でした(マジ)。洋食屋の見習い・藤丸陽太は、植物学研究者をめざす本村紗英に恋をした。しかし本村は、三度の飯よりシロイヌナズナ(葉っぱ)の研究が好き。見た目が殺し屋のような教授、イモに惚れ込む老教授、サボテンを巨大化させる後輩男子など、愛おしい変わり者たちに支えられ、地道な研究に情熱を燃やす日々…人生のすべてを植物に捧げる本村に、藤丸は恋の光合成を起こせるのか!?道端の草も人間も、必死に生きている。世界の隅っこが輝きだす傑作長篇。

引用 : amzon 紹介文

「愛なき世界」感想

では、「愛なき世界」の感想について書いていきます。

理系の大学院生活がリアルに映し出されている

洋食屋の見習い・藤丸の視点から、植物を扱う松田教授の研究室の生活を映し出した物語です。

研究について何も知らない洋食屋の見習いの視点からみる研究室というのがリアルに描かれています。

例えば、

  • 癖のある隣の教授
  • 癖のある教授をフォローしようとする学生たち
  • 研究室の新規メンバーを獲得しようと奮闘する姿
  • セミナーや実験の様子
  • 実験器具・実験手法

こんなことが描かれています。

僕も理系の大学院を修了していますので、あーあるあるwって場面がたくさんありました。

上で挙げられていることもあるあるって思っていました。

科学にある程度素養があったほうが楽しめるだろうなぁ

本作品は、植物の遺伝子によって葉っぱが大きくなるかという研究をしている博士に焦点が当てられています。

そのため、研究や実験方法について説明部分があるのですが、ある程度知識があったほうが理解できます。

エッペンチューブだとかPCRだとか四重変異体とか・・・

初見だとわからないかもしれませんが、巻末に図で説明されているので、多少なりとも理解できるかもしれません。

終わりに

今回は三浦しをんの「愛なき世界」について書きました。

先生の本は、「舟を編む」を読んだことがありますが、先生の取材力とそれを文章にする力が半端ないですね。

よくリアルな生活を文章に落とし込めていると思います。

mochioでした!

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この記事を書いた人

mochioのアバター mochio 社会人ブロガー

国公立の大学院修了後、町の工場へ就職した30歳の社会人。
大学での研究生活が縛りに縛られていたため、社会人になってからは興味を持ったものにはすぐに飛びつくようなる。
現在はサウナと読書が生きがい。
当ブログは、日常にあるものをちょこちょことレビューしていくブログです。

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