こんにちは。mochioです。
今回は、朝井リョウさんの「生殖記」を読み終えたので、その感想とおすすめ度をネタバレなしで書いていきます
「正欲」から3年半ぶりの新作で、すでに10万部を突破する大反響。
おすすめ度は、私の基準で★1~5で評価します。
おすすめ度は★2.8
多様性の話とかもうおなかいっぱい
それでは、本文へ。

「生殖記」の概要
「生殖記」は、朝井リョウさんが2024年10月に発表した長編小説です。
「正欲」から3年半ぶりの新作で、発売からわずか数ヶ月で10万部を突破。
「2025年本屋大賞」にノミネートされ、「キノベス!2025」で第1位を獲得するなど、本年度最大の衝撃作として注目を集めています。
「◆『2025年本屋大賞』ノミネート・『キノベス!2025』第1位◆ 『正欲』から3年半。本年度最大の衝撃作、大反響10万部突破。」
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人間の本質に迫るテーマと、誰も読んだことのない視点で描かれた物語が特徴です。
あらすじ
とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。
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体組成計を買うため――ではなく、寿命を効率よく消費するために。
この本は、そんなヒトのオス個体に宿る◯◯目線の、おそらく誰も読んだことのない文字列の集積です。
奇妙で斬新な設定が、読者を未知の世界に引き込みます。(ネタバレなしのため、詳細は控えます)
おすすめ度は★2.8
私のおすすめ度は★2.8です。
おすすめ度は以下の基準で決めています。
- ★5
-
絶対に読め
- ★4
-
優先的に読め
- ★3
-
時間があれば読め
- ★2
-
読まなくてもよい
- ★1
-
時間の無駄
私の主観で考えているため、面白い本が★5とは限りません。

人が死ぬ描写のある作品は苦手なので、面白くても★は低くなってしまいます。
私の感想~もうお腹いっぱいだよ~
「生殖記」を読んで、正直なところ「正欲」を読んだ後だと、もうお腹いっぱいな感じがしました。
LGBTQ+とか、そういったテーマが続くと「もういいよ…」って気分になります。
私の身の回りからはかけ離れているし、「そういう人もいるんだな」とは思うものの、お互い干渉しなければいい話だなと。
ただ、朝井リョウは本当に人の奥底に潜むグレーな部分をよく観察して言語化できているなと、いつも感心しています。
個人的に好きなシーン
「生殖器目線」でヒトを見る視点はよく描かれていて、確かに理解できる部分もありました。
個人的に面白かったのは、営業に来た2人のうち上司が席を立ったときのシーン。
自分と営業の人とのやり取り――というか、何もやってない状況がリアルで笑えました。
誰にも監視されていないと、社会人を演じるのもやめたくなりますよね。
みんなが社会人ごっこをしてる場面って、日常でもよくあるなと共感しました。
売り上げだ、イノベーションだ、新規性だって、どーでもよくなる瞬間です。
感情的にはモヤモヤと笑いが混ざった感じ。
読みやすさは視点が独特だけど、情景は浮かびやすかったです。帯の「衝撃作」はまあ納得だけど、期待しすぎると疲れるかも。
記憶には残るけど、もう一度読みたいかは微妙。



社会人ごっこをやめたくなる瞬間、わかる人にはわかるよね(笑)
まとめ
「生殖記」は、朝井リョウさんの最新作らしい挑戦と衝撃が詰まった一冊。
テーマが重めで読む人を選ぶかもしれませんが、独特の視点や共感できるシーンが印象的でした。
興味を持った方はぜひ手に取ってみてください。
mochioでした。

