こんにちは。mochioです。
今回は岩男俊兵氏の「世界は経営でできている」を読了しましたので、簡単に内容についての紹介と、私からのおすすめ度について書いていきます。
おすすめ度は★2.4
副題の”上司はなぜ無能なのか”という文言に騙されました。
それでは本文
世界は経営でできているの概要
内容
【本書の主張】
1 本当は誰もが人生を経営しているのにそれに気付く人は少ない。
2 誤った経営概念によって人生に不条理と不合理がもたらされ続けている。
3 誰もが本来の経営概念に立ち返らないと個人も社会も豊かになれない。
世界は経営でできている
超かんたんにこの本を説明すると、人生を経営で考えると豊かになりますよっていう話です。
著者 岩尾俊兵氏について
岩尾 俊兵(いわお しゅんぺい、1989年4月19日 – )は、日本の経営学者。学位は博士(経営学)(東京大学・2018年)。慶應義塾大学商学部准教授。
wikipedia
おすすめ度は★2.4
“世界は経営でできている”のおすすめ度は★2.4です。
おすすめ度は以下の基準で決めています。
- ★5
-
絶対に読め
- ★4
-
優先的に読め
- ★3
-
時間があれば読め
- ★2
-
読まなくてもよい
- ★1
-
時間の無駄
私の主観で考えているため、面白い本が★5とは限りません。
人が死ぬ描写のある作品は苦手なので、面白くても★は低くなってしまいます。
- 14万部達成のベストセラー
- 三宅香帆推薦!
この2文のみて手に取ってみた本です。
三宅香帆氏の本はこれまでに2冊読んできてとてもおもしろかったので、この人の推薦する本なら面白いだろうと思って手に取りました。
第一印象 : 結局何が言いたいのかしら?
本書を読んだ第一印象は・・
- 結局何が言いたいのかよくわからない
- “令和系冷笑体”として語られる文章がすべっている
でした。
それ、作者の創作をもとに語られてるじゃんと思われるエピソードが多数。
出展が数多く紹介されているので、エピソードというか、たとえばこんなことあるよねみたいなスタンスで語られています。
が、しかしそれは取材をもとにしたものではなく、あくまでも作者の創造の範疇の話しじゃんというツッコミが私の頭の中を駆け巡り、読んでて納得はいきませんでした。
タイトル詐欺感は否めない
タイトル「世界は経営でできている」ですが、ちょっと言いすぎです。
紹介されているのは世界ではなく、仕事・家庭など日常に潜むあれこれについてです。
まぁ世界っちゃ世界なんだけど、スケール小さくてねぇ。
副題も「上司はなぜ無能なのか」と書かれてはいますが、上司の無能さについて章立てて語られているのではなく、1エピソードとして語られる始末。
私の一番嫌いなタイトル詐欺の本です。編集者さん、もう少し良いタイトルを考えてください・・・
ワンパターンでメッセージが伝わりにくかった
本書は、
○○が××なのは経営されてないからです。
のワンパターンの論調であり、読んでてあまり面白くありませんでした。
結局、エピソードを多数紹介しているだけで、本当に伝えたいことである下記のようなことは伝えきれてない気がします。
世界は経営でできている
- (経営とは)価値創造という究極の目的に向かい、中間目標と手段の本質・意義・有効性を問い直し、究極の目的の実現を妨げるさまざまな対立を解消して、豊かな共同体を作り上げること
- 究極の目的は幸せ
これらが大事なことだと私は感じましたが、この内容はあとがきにさらっと書かれています。
あれ?大事なことっぽいけど、あとがきに書いてあるやん・・・なんかもったいないよね
最近あまり良い本に出合えてないなぁという感覚に陥る
と、まぁこんな感じで本書を紹介してみました。
★3以上であれば、純粋に私が読んでて面白い本なのですが、最近はあまり★3以上の本と出会えていません。
本を読む時間が少ない中で選んだ本なので、良い本と出会いたいものです。
以上、mochioでした!