こんにちは。mochioです。
青山学院大学の陸上部長距離監督の原晋の著書「勝ち続ける理由」を読了しましたので、まとめと感想を書いていきます。
この本を読むと箱根駅伝を連覇するための組織づくりを知ることができます。
この本はビジネスにも応用することができ、マネジメントする立場の人におすすめの本です。
原晋の「勝ち続ける理由」内容・あらすじ
内容
原晋の「勝ち続ける理由」は、2015年・2016年と箱根駅伝を連覇した後に書かれた本です。
箱根駅伝を連覇した理由を組織づくりや指導という観点から解説されています。
あらすじ
本書は、6つの章で構成されています。
本書の目次から引用しますと、
第1章 初優勝からの日々
第2章 連覇、そして完全優勝へ
第3章 結果を出せるチームを作る
第4章 個人を指導する秘訣
第5章 勝ち続ける組織
終章 陸上界を変える、ハッピー大作戦
という章立てで書かれています。
原監督が青山学院大学の監督になって13年間で培った組織の作り方と、調子の上がっている人・下がっている人など、個人に応じた指導方法を紹介しています。
最後の章では、箱根駅伝を皮切りに、強い日本を作っていこうという原監督の野望が紹介されています。
原監督のチームへの指導方法
旧態依然の指導方法からの脱却
陸上界では旧態依然の指導方法がいまだに残っている状況です。
監督の指導は絶対
監督という絶対的存在という構造が現在までの陸上競技にはあります。
原監督は「好きなものが多様化している現在ではこれまで指導方法ではいけない」と考えており、現代に即した指導方法を模索しています。
月に1度目標シートを作成させる
原監督は選手に月に1回目標シートを選手に作成させます。
その内容は、
- A4の紙1ページを使う
- チームの目標と個人の目標を書く
- 目標は数値化し、達成するためにやるべきことを具体的にすべて書き出す
こうすることで目標とやるべきことを見える化し、選手に目標達成を意識させるようにしているのです。
目標が達成されたかどうかは振り返る
目標シートで書かれた内容は自己採点をさせます。
達成できなかった場合は理由について選手間、もしくは監督と個人的に話し合います。
目標がたっせいできなかったのは、けがや病気が原因なのか、高すぎる目標設定なのかをはっきりさせるのです。
原監督は選手の成功体験の積み重ねを重視させているようです。そのため目標設定には力を入れているんですね。
目標達成のためのポイント
目標達成のためのポイントとしては枝葉末節のことにはこだわらないということです。
例えば、合宿後半の疲労がたまってきたときに手を抜いてしまうケースなどは見て見ぬふりをしてあえてグレーゾーンを作る。ということです。
こういった一生懸命努力するなかで生じた失敗やミスは大目に見てあげるといこともポイントなのだそう。
指導スタイルは社会でも活躍できるような立派な人間にする
原監督は、駅伝というツールを通して立派な人間になってくれるような指導スタイルをとっています。
選手たちは、毎月の目標シートの作成によってプレゼン力が向上したり、自主的にミーティングを開催させていることにより自分の考えをきちんと説明できるように育っています。
組織で戦うからこその指導
組織で戦う以上、悪意のあるミスや組織の規則を意図的に破るなどのミスは厳しく叱ります。
あくまでも組織として闘うということなので、一見無駄だと思うことでもきちんと叱ることが、箱根駅伝優勝の大義には欠かせないと考えています。
原監督の個人への指導法
本書では、個人を指導する秘訣を述べています。
- 試合に勝って天狗になっている選手
- 実力があるのに試合では出し切れていない選手
- スランプに陥り、方向性を見失った選手
- 調子にムラがある選手
- 上がり調子の選手をさらに上げる方法
- レギュラーから外れた選手のフォロー
- 集団の和を乱す選手
- 個人的な悩みを抱える選手
それぞれの選手についての指導法が書かれています。
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基本的には寄り添う姿勢が原監督の指導方法だと感じました。
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そのほか、ハッピー大作戦などの作戦の作り方、キャプテンの決め方、辞めようとしている人への対応も紹介されています。
最後に、原晋「勝ち続ける理由」の出版後も箱根駅伝を勝ち続けている
以上が原晋「勝ち続ける理由」の内容とあらすじでした。
実際この本が出版されたあと、青山学院大学は2017年・2018年の箱根駅伝で優勝し、4連覇達成しました。
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原監督の勝てる組織づくりが証明されている証拠ですね。
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また、この記事では本の内容を3割も紹介できていないので、もっと詳しく知りたい!組織づくりやマネジメントに応用したい!と考えている方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?
2時間くらいで読めるのに、目からうろこの情報がある本ですので、コスパは最強だと思います。
以上!mochioでした。