こんにちは。mochioです。
これまでミステリーを避けてきて、東野圭吾の作品を読んだことがなかった私ですが、とうとう読んでしまいました。「容疑者Xの献身 」
今回は「容疑者Xの献身 」のレビューを書いていきます。
ちなみに著者は、東野圭吾作品・テレビドラマ ガリレオともども見たことはありませんので、完全所見での作品です。
おすすめ度は★4.3 かなり面白かった
「容疑者Xの献身」の概要
書籍情報
タイトル | 容疑者Xの献身 |
著者 | 東野圭吾 |
出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2008/8/5 |
ページ数 | 400ページ |
紹介文
運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。 東野圭吾作品読者人気ランキング第1位。累計220万部突破、直木賞受賞の大ベストセラー。 天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘の美里と暮らす隣人の花岡靖子に秘かな想いを寄せていた。 ある日、靖子の前夫・富樫が母娘の居場所を突き止めて訪ねてきた。金を無心し、暴力をふるう富樫を、靖子と美里は殺してしまう。 呆然とする二人を救うために、石神は完全犯罪を企てる。 だが皮肉にも、石神と帝都大学の同期であり、親友である物理学者の湯川学がその謎に挑むことになる。
容疑者Xの献身
本書の受賞歴
- 第134回直木賞受賞作
- 第6回本格ミステリ大賞受賞
- 2005年度「本格ミステリ・ベスト10」1位
- 2005年度「このミステリーがすごい! 」1位
- 2005年度「週刊文春ミステリベスト10」1位
- エドガー賞(MWA主催)候補作
日本では福山雅治主演で映画化、韓国、中国でも映画化。舞台化もされています。
おすすめ度★4.3
本書のおすすめ度は★4.3です。
おすすめ度は以下の基準で決めています。
- ★5
-
絶対に読め
- ★4
-
優先的に読め
- ★3
-
時間があれば読め
- ★2
-
読まなくてもよい
- ★1
-
時間の無駄
私の主観で考えているため、面白い本が★5とは限りません。
人が死ぬ描写のある作品は苦手なので、面白くても★は低くなってしまいます。
- ミステリーで感動したい人
- 天才 vs.天才の構図が好きな人
いやー面白かった。
今まで東野圭吾って読まずに避けてきたんですよね。
人が死んだりするミステリーが苦手っていうところがあったので。
でも、周りで本が読む人が好きっていう人は東野圭吾読んでるっていう人が多くて、私も本は読む方だけど話が合わせることができなかったので、歯がゆい思いをしていました。
おまえ、本が好きとか言いながら東野圭吾よんでないん?
本当に本好きなのか?
こんな無言の圧力を感じざるを得なかった(笑)
このまま食わず嫌い、ならぬ読まず嫌いしててももったいない気がしていたので読んでみました。
天才 vs. 天才 なんて誰もが好きなジャンルじゃん!
本書は天才物理学者の湯川と、天才数学者の石神の頭脳戦です。
犯人は最初から石神と分かっているんだけど、動機とトリックは読者に明かされぬまま物語が進みます。
何よりも天才 vs. 天才なんて、面白いに決まってます。
ライトとLの心理戦を描いたDEATH NOTEしかり、天才 vs. 天才は読者を熱くしますしね。
最後は感動で終わるところも魅力
最終的に、石神の犯行と動機が分かるのですが、そのトリックの鮮やかさと、石神の同期に感動せざるを得ませんでした。
なぜいままで読んでこなかった疑問に残るくらいの名作ですね。
映画もよかった
原作を読んだ直後にAmazon Primeにて映画版も見ました。
映画版も原作を忠実に再現していました。
この映画の魅力は何よりも石神役の堤真一の演技であり、最後のシーンにはとても引き込まれ、感動的な名シーンとしても有名です。
だがな、雪山のシーンは認めねぇぞ
映画では、石神が湯川を殺すように示唆させるシーンがあります。
これにはだいぶがっかりしました。原作を読んだ身からすると、そのような行動を石神はしないはずだと思ったからです。
「容疑者Xの献身
映画という盛り上げるシーンを入れる必要があるのは仕方がないことだけど、石神の趣味を「登山」として加えることには反対です。
原作を読んでいると、教師と数学者という二面以外がない、悪く言うと「世界が狭い」というところが石神の魅力であったはずです。
そこに「趣味」などという石神の心身面にゆとりがあるような表現を持たせる必要はなかったと思います。
また、トリックに気づかれそうになったから湯川を殺すなんてそんな浅はかなことを石神はしないはずです。
私は原作からそう読み取れました。
ミステリー嫌いでも問題なく読めた本
私はミステリー小説が苦手でしたが、「容疑者Xの献身
東野圭吾作品はもっと読んでみたくなりました。
以上、mochioでした。