みなさんはビジネス書とか自己啓発書についてどう思いますか?
意識高い感じ
著者の押しつけがましい内容
具体的な行動指針が示されていない
こんなことを感じていて、ビジネス書や自己啓発書が嫌いな人もいると思います。
今回そんなビジネス書が嫌いな人へ向けて、堀元見氏の ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律 を紹介していきます。
本のタイトルに騙されてはいけず、ビジネス書や自己啓発書の内容を小馬鹿にした本です。
きっとビジネス書や自己啓発書が嫌いな人であれば、くすっと笑えるような内容となっています。
それでは本文
「ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律」の内容
本書は、著者が100冊のビジネス書ベストセラーを読み込み、共通項や対立構造を分析した結果をまとめたものです。
対象となった本
「ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律」
- 原則として、2016年以降に刊行され、かつ累計発 行部数10万部以上(推定)のビジネス書。
- 次の事柄に特化したビジネス書は対象外とした。経済、投資、経営管理、組織運営、営業、就職活動、PC やアプリの操作ガイド、伝記、そのほか専門性の高 い事柄(経理業務、決算書読解など)。
- メンタルケア、コミュニケーション、文章作法、体調 管理などを扱った書籍については、広義のビジネス 書と見なし、対象とした。
- 1に該当しないビジネス書でも、以下のビジネス書 は対象とした。
2015年以前に刊行されたビジネス書のなかで、 いまなお読み継がれている大ベストセラー作。
累計発行部数は10万部以下(推定)だが、本書 におけるビジネス書の定義に該当するヒット作。- 原則として1着者1冊だが、次の6者にかぎっては 2冊を対象とした。樺沢紫苑、細谷功、堀江貴文、水野敬也、メンタリストDaiGo、安田正(敬称略)。
以上の本を対象としておりまして、ビジネス書の網羅性は非常に高いです。
個人的にはロバートキヨサキの本も対象に入れてほしかったけど、経済とか投資の話だから入らなくても仕方がないか
本書の例 1 : 朝を大事にする
「ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律」
- コーヒーをカフェでテイクアウトする
- 身だしなみを整える
- 豪華な朝食を摂る
- 紅茶を淹れる
- 張り紙を読む
- 15分~30分の散歩をする
- 憧れの人の写真を見る
- 勉強をする
朝はめちゃくちゃ忙しく、すべてやるとしたら朝があまりにもあわただしくなります。
本書の例 2 : トップ5%の社員
「ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律」
- トップ5%の社員は「今ちょっといい?」を多く使う
- イラっとする言葉のひとつとして「ちょっといいですか」と聞くこと
- 結論 : トップ5%の社員は人をイラつかせている
皮肉たっぷりにトップ5%の社員について語っております。
本書を作る過程をライブ配信しています
100冊のビジネス書の内容をスプレッドシートにまとめたものや、著者が本を読んで意見を述べるYoutubeのライブ配信している様子といった本書を作る過程も公開しています。
- 記事
- ビジネス書100冊をまとめたスプレッドシート
-
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1uiytJVnU2R3vjqcgsOCv829hG3u_489vP2wDlngYlkM/edit?usp=sharing
- Youtubeのライブ配信
著者情報 堀元見
- X(@kenhori2)
- Youtube(ゆる言語学ラジオ : https://www.youtube.com/@yurugengo )
- note(https://note.com/kenhori2/)
堀元見は、1992年生まれの日本の著述家、YouTuber、Podcasterです。沖縄県生まれ、北海道札幌市育ち。慶應義塾大学理工学部情報工学科卒業。
- 論理的で明快な語り口で、複雑なテーマを分かりやすく解説する。
- 独自の視点とユーモアを交えたトークで、リスナーを楽しませる。
- 常に新しいことに挑戦し、自身の考えを発信し続けている。
経歴
2016年 | 大学卒業後、フリーランスとして活動を開始。 |
2019年 | ブログ記事「起業本100冊読んで教えを実行したら、駅でかぼちゃを食べさせられた」が話題となり、知名度を上げる。 |
2020年 | 初の著書「ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律」を出版。 |
2022年 | 著書「効率重視の教養は本物か」を出版。 |
活動内容
- 著書では、ビジネス書や自己啓発書の内容を独自の視点で解説している。
- YouTubeチャンネルでは、社会や文化に関する様々なテーマについて、論理的にかつユーモアを交えて解説している。
おすすめ度は★2.9
本書のおすすめ度は★2.9です。
おすすめ度は以下の基準で決めています。
- ★5
-
絶対に読め
- ★4
-
優先的に読め
- ★3
-
時間があれば読め
- ★2
-
読まなくてもよい
- ★1
-
時間の無駄
私の主観で考えているため、面白い本が★5とは限りません。
人が死ぬ描写のある作品は苦手なので、面白くても★は低くなってしまいます。
- ビジネス書・自己啓発書のような成功を目標とした本が嫌いな人
- 成功の秘訣を知りたい人
- 自分の人生や仕事を変えたい人
本書は2時間で読了しました。
内容はビジネス書を100冊読んでそこに書かれていた、矛盾する教えの紹介、論理の飛躍や過剰な表現について、ツッコミを入れたり、小馬鹿にしたりした内容になっています。
タイトル・表紙裏の内容・はじめに・あとがき、最後のセミナーについての紹介など、ビジネス書あるあるを存分に盛り込んだ内容となており、それらすべてが、ビジネス書を100冊読んだからこそできる皮肉たっぷりで表現されています。
一番最後のページに著者のセミナーが110万円のところを90万円で紹介するページがあるのに笑いました。
またDaigoの本を皮肉ったようなあとがきに笑いました。
この本ではツッコミ役が不在のため、読者によっては顰蹙を買ってしまう恐れがあります。自己啓発書を読んで気持ちよくなっている人にとってむかつくでしょう。
総じてビジネス書に書かれている内容に疑問を持っている方にはおすすめできる本でした。
書籍情報
書名 | ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律 |
著者 | 堀元見 |
出版社 | 徳間書店 |
出版日 | 2022年4月16日 |
ページ数 | 192ページ |