こんにちは。mochioです。
#読了バカと無知 橘玲
— mochio@ ブログ4年目📝 (@moch1_mochio) December 30, 2023
「バカの問題は自分がバカであることに気づかないことだ。なぜならバカだから」
人間の本質について、研究結果をもとにずばずばと語ってくれる本書
ページ数は少ないものの、黒く・濃い内容なので時間がかかりました。
一年の締めくくりに読む本ではない(笑) pic.twitter.com/fQ4BcnQMDE
ということで、橘玲氏の著書「バカと無知―人間、この不都合な生きもの―」を読み終えましたので、内容や感想について書いていきます。
「バカと無知 ―人間、この不都合な生きもの―」の内容
橘玲の『バカと無知―人間、この不都合な生きもの―
』は、人間の本性や社会の仕組みについて、科学的な知見をもとに分析した書籍です。
著者は、正義や善意の裏に隠された快感やマウンティング、差別や偏見の原因や効果、記憶の不確かさやトラウマの問題など、人間という生き物のやっかいな面に光を当てています。
また、自分の内なる「バカと無知」に気づき、言動に注意を払うことで、もう少し生きやすい世の中になる可能性を示唆しています。
Chat GPTより要約
内容はChat GPTで要約していますが、正しく要約されています。
その中でも注目すべきポイントを紹介していきます。
バカの問題は自分がバカであることに気づかないこと。なぜならバカだから
バカは自分の能力を客観的なデータを提示してもバカはその事実を客観的に理解することができないので、修正することも改善することもできません。
そのため、バカは自分がバカだと気付いていないのです。
それは、誰しもがあてはまるもので、記事を書いている私もそうですし、この記事を読んでいるあなたもバカであることを自覚していないということになるのです。
優秀な人はバカに引きずられてしまう
優秀な人は、バカに引きずられてしまうことも実験結果から明らかになっております。これを平均効果と呼びます。
「3人寄れば文殊の知恵」ということわざがありますが、それは優秀な人が集まった場合か、もしくは、優秀な人の意見を取り入れるという形で成り立つというのです。
民主主義も「知識がある人」がいることで成り立っている社会制度であることが暗示されているということです。
SNSを通じたマウント合戦や炎上はなぜ起きるのか
SNSでは常にマウント合戦が行われています。
ブログを書いている身からしてもXを見ていると、やれ何年書いているだ、何円稼いでいるだ、何記事書いているだ、と常にマウント合戦の地獄に巻き込まれます。
炎上も言わずもがな、Xであったり、Yahooニュースのコメント欄であったり一目見れば、炎上は毎日のように起きています。
こういったマウント合戦や炎上はなぜ起きているかというと、脳の構造にあるのです。
脳は、
- 上方比較
-
自分よりも優れているものと比較することを損失
- 下方比較
-
自分よりも劣っているものには報酬
という、伝達経路が備わっているのです。
とりわけ、情報の波にさらされている昨今、SNSを通じたマウント合戦は脳にとっての最大のエンターテイメントとなっています。
自尊心が高いと幸福度が高いというのは嘘
本著では、自尊心が高いと幸福度が高いというのは間違っていると述べています。
自尊心を高めると幸福になるのではなく、幸福だから自尊心が高くなるということです。
外見がきれいなひとは自尊心が高くなり、幸福になるのかというと、そうではないのが現実なのです。
心の病気(PTSD)のなりやすい人は「外向性」「神経症傾向」
PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、トラウマを体験した後、1か月以上の時間が過ぎても、その時の体験や記憶を無意識に思い出したり、夢に見たりすることなどが続き、日常生活に支障が出るストレス障害のことです。
PTSDはたまたまトラウマ的な出来事に遭遇し、発症してしまうものではありません。
むしろ、トラウマ的体験を持ちやすい人のタイプがあり、その人が大人になってもトラウマ体験をする確率が高く、PTSDになりやすいということです。
正確分析における「外向性」と「神経症傾向」の人はPTSDになりやすいのです。
- 外向性
-
強い刺激を求めてリスク行動をとる人
- 神経症傾向
-
ものごとを悲観的にとらえる人

つまり、ポジティブ思考のインドア派がPTSDにはなりにくいってことかな
「バカと無知 ―人間、この不都合な生きもの―」の感想
本著は286ページあり、約7時間くらいで読了しました。
実験的な内容が多いので、理解するのに時間がかかるので読むスピードは遅くなります。
感想としては、なんでYahooニュースのコメント欄とかはこんなにも人を蹴落とすことばかり言っているのか少し納得しました。



あぁ、この人たちは脳の構造に浸りに浸って気持ちよくなっているのか・・・
そんな感想を持ちました。
本著の作者も、人間とはどういうものなのか理解してそれとうまく付き合っていこうという締めくくりをしていましたので、人の特性とうまく付き合っていけば、もっと生きやすくなるのだなと思いました。
以上!mochioでした。
「バカと無知―人間、この不都合な生きもの―」は、Amazonが提供している聞く読書「Audible」でも販売されています。
初月無料で途中解約もOKで利用できます!