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【ビジネスマンにおすすめの本】キーエンス解剖 最強企業のメカニズム

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こんにちは。mochio(@moch1_mochio)です。

今回は「キーエンス解剖 最強企業のメカニズム」を読み終えましたので、内容について書いていきます。

困っている人

キーエンスってどんな会社なの?
キーエンスの平均年収が高いのはなんで?

こんなことを考えている人におすすめの本です。

それでは本文。

目次

キーエンスは30代で家が建つほど激務な企業

キーエンスは自動制御機器、計測機器、情報機器、光学顕微鏡・電子顕微鏡などの開発および製造販売を行う、大阪府に本社を構える企業です。

2023年3月に掲載された、東洋経済の記事によるとキーエンスの平均年収は、2182万円で平均年収の高さは全国2位です。

その仕事内容は激務であることも有名で、

「30代で家が建ち、40代で墓が建つ」と言われるほどです。

それでは、そんな平均年収の高いキーエンスはどんな会社なのか「キーエンス解剖 最強企業のメカニズム」を参考に紹介していきます。

人が育たないわけがない「キーエンスの仕組み」

それではキーエンスの会社の仕組みについて紹介しています。

  • 即日回答・即日納品
  • 顧客の要望を先回り
  • ロープレ1000本ノック
  • 上司からの「ハッピーコール」で部下をバックアップする体制

即日回答・即日納品

キーエンスの営業部隊は顧客の要望を先回りして行動することを主眼にしており、待ちの姿勢はありません。

他社では回答に1週間かかる質問でも、キーエンスの場合は即日回答、そして翌日には機器のデモンストレーションを行っています。

即日回答・即日納品が、他社にはない付加価値であり、それがライバル会社との差を生んでいるのです。

外報と営業管理システムで顧客の要望を先回り

顧客の情報を先回りして行動するのがキーエンスの特徴です。

支えているのはキーエンスの営業管理システムです。

営業担当者は商談から5分以内に外報を記入します。

外報では担当者の1分ごとの行動や取引先の情報や気づいたことを記録しており、その記録は営業管理システムに蓄積され、社内に共有される仕組みができています。

蓄積されたデータをデータ分析担当者がデータを解析し、キーエンスが顧客の要望を先回りした営業を可能にしているのです。

 ロープレ1000本ノック

キーエンスでは毎日10分から15分、営業のロールプレイングを行います。

ロープレは入社から1年半、朝昼夕ほぼ毎日行です。

内容としては、対面 ・電話 ・ 顧客 の 設備 や 製品 を 使うロープレがあります。どうしたら顧客に伝わるか、試行錯誤しながら毎日やることにより体にしみこませませ、筋トレのように力がついてくるのがキーエンスのロープレの特徴です。

上司からの「ハッピーコール」で部下をバックアップする体制

キーエンスでは、営業担当者の上司が顧客に電話をかけることを「ハッピーコール」と呼びます。

営業担当者の説明の不備のフォローを目的としているが、不覚にも営業担当者のサボりの発覚にも利用されてしまっています。

営業担当者が間違ったことをした場合、すぐに直すことができる「ハッピーコール」では、キーエンスの改善の仕組みが生きてきているのです。

キーエンスの人を育てる「人材育成」

次にキーエンスの人の育て方を見ていきます。

  • 新卒の採用活動は「性格診断」
  • 賞与で経営視点を持たせる
  • 時間チャージ
  • 360度評価

新卒の採用活動は独特

新入社員の採用方法は独特で、エントリーシート・志望動機・学歴が不問であり、応募者は横一列の状態からスタートします。それゆえに準備がとても難しいのが特徴です。

面接の内容としては、

  • 自分のことを簡潔にアピールする「20秒自己PR」
  • 相手に興味のないものを好きにさせる説明をする「説得面接」
  • 売れている営業マンに共通する要素3つは?といった要素を説明する「要素面接」

があります。

それぞれが会話の瞬発力と、納得する説明ができるか見ているのです。

キーエンスに入社する人の特徴として「責任感が強く、プレッシャーを楽しめる人」「考えるのが好きな人」が挙げられます。

賞与で経営視点を持たせる

キーエンスの賞与は年4回あり、その額は営業利益の一定の割合を賞与に上乗せしています。

年4回の賞与と営業利益の上乗せにより、こまめに経営の視点を持たせることを特徴としており、会社の業績があがれば、自分の賞与もあがるという当事者意識をもたせているのです。

評価の基準は、実績ではなく行動で評価するのもキーエンスの特徴です。

実績で査定した場合、景気の影響も受けてしまうため、実績ではなく、立場にあった行動をしているかどうかが、評価の基準となっています。

1社員がどのくらい付加価値を付けたかわかる「時間チャージ」

キーエンスでは新年度に「時間チャージ」という会社全体で共有されている数字があります。

時間チャージとは、前年度で付けた付加価値を全社員の総労働時間で割った数であり、つまり「社員が一人当たりどのくらい付加価値をつけた」かを示す数字です。

会社から出ていくお金を切り詰めていくことを考えることも大事ですが、キーエンスが大事にしているのは、付加価値をどのくらい付けたかを見えるようにしているのです。

その数字を示すことにより、付加価値をつけているのに、会社から評価されていないというミスマッチを減らすこともできています。

人事評価は他部署・上司部下関係ない360度評価

社員の評価は部署や役職関係なくあらゆる人が評価を行う360度評価をキーエンスは用いています。

キーエンスで360度評価が行われたのは1990年代です。

2020年の調査で360度評価を行っている企業は、31.4%であり、いかにキーエンスが早い段階で360度評価を行っていたかわかります。

目的としては、あくまでマネージャーが自分の立ち位置を理解するために用いられ、自分を律するものとして利用されています。

最後に キーエンスのすごいところは「当たり前を徹底的にやる」こと

以上が、「キーエンス解剖 最強企業のメカニズム」の内容をざっくりとかいつまんだものです。

キーエンスが一流の企業になった理由としては、「仕組みができたら本気で運用を徹底する。」という点です。

普通の企業であれば、新しい仕組みができたとき、それを徹底するのは難しく、いつの間にか消えてしまうかもしれません。

キーエンスの場合は、「人は楽をしたいし、油断をする」という性弱説に基づき、会社のいいところも悪いところや社員が何をしているかを筒抜けにすることで、手を抜かず、徹底的にやりきることを進めています。

本書を読めば、キーエンスの徹底さをしることができ、自分の普段の行動を見直すきっかけにもなるかもしれません。

mochio

他の会社を見ることで、自分のやる気にもつながった良い本でした。

以上!mochioでした!

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