こんにちは。mochioです。
#読了 「傲慢と善良」辻村深月
— mochio@サウナ·読書のブロガー (@moch1_mochio) March 1, 2023
マッチングアプリで知り合った男女が結婚に踏み切る瀬戸際のお話。
この本に書かれている傲慢さと善良さ、どちらがよいとはいいがたい。
結婚するかどうか・本当にこの人でいいのか。
そういうことを考えている人には深く刺さる本だと思う。
辻村深月の「傲慢と善良」を読了しましたので、感想を書いていきます。
「傲慢と善良」の概要
「傲慢と善良」は2019年3月に刊行された本で、2022年9月に文庫本化された辻村深月さんの本です。
文庫本版の解説には、「桐島部活やめるってよ」や「何者」で有名な朝井リョウさんが書かれてます。

話関係ないけど、表紙の女性が芦田愛菜ちゃんにしか見えない(笑)
キスマイの藤ヶ谷太輔さんも紹介した本
「傲慢と善良」は王様のブランチでキスマイの藤ヶ谷太輔さんがおすすめの本3選で紹介されました。
「あーいるいる、こんなひと!」と発言されていました。
「傲慢と善良」のAmazonレビューは高い☆5と4で83%


僕が読んだ本で比べると、「6人の嘘つきな大学生」☆5と4で90%、「流浪の月」が85%でした。



僕だったら「傲慢と善良」は☆4.0くらいをつけます。
「傲慢と善良」のあらすじ
婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。《解説・朝井リョウ》
貼り付け元
婚約者が失踪し、その謎を主人公が婚約者の周りを探り話を聞いていく内容。
本著後半は失踪した婚約者のパートとなり、真相が明らかになっていく話です。
恋愛ミステリーやサスペンスものかと思いきや、心理描写もりもりの作品になっています。
「傲慢と善良」の感想
感想は?と聞かれたら、面白かったし、ちょっと泣いたんですけど、完全にはまった本ではなかったですね。
本書は結婚を控える男女の価値観について考えさせられる本です。
しかし、私自身マッチングアプリを使ったこともないし、お付き合いした相手に対して「ピンとこない」という考えになったこともありませんでした。
そのため、本書で書かれる男女の価値観はあまり共感できず、世の中難しいんだなぁと思った世間知らずでありました。
過保護な親に育てられて、自分自身で考えることができないけどプライドだけは女性と、自己肯定感の高さから、相手を選り好みし続け、いざ婚活となった時に「ピンとこない」を連発する男性。
あーいるいる、こんな人たち。いやだよね。
そんな感想をもちました。
辻村さんの作品は何作か読んでいますが、心理描写をこれでもかと深く掘り下げているため、人物像のなまなましさがあります。
地方出身ゆえの、小さいコミュニティで生きてきた人たちの性格とか現実そのものでした。
まとめ
総評 ☆4.0
読後のすっきり度 ☆3
あーいるいるこんな人感 ☆4
他人に薦めたい ☆2
良い本ではありましたが、他人に薦めたいかとしたら微妙です。
自分自身の価値観について考えるいいきっかけになる本ではありそうです。
以上!mochioでした。