こんにちは。mochioです。
今回読んだのは、辻村深月さんの「傲慢と善良」。
キスマイ・藤ヶ谷太輔さんが2023年1月の「王様のブランチ」でおすすめ本として紹介していたのがきっかけで手に取りました。
#読了 「傲慢と善良」辻村深月
— mochio@サウナ·読書のブロガー (@moch1_mochio) March 1, 2023
マッチングアプリで知り合った男女が結婚に踏み切る瀬戸際のお話。
この本に書かれている傲慢さと善良さ、どちらがよいとはいいがたい。
結婚するかどうか・本当にこの人でいいのか。
そういうことを考えている人には深く刺さる本だと思う。
この記事では、ネタバレなしでおすすめ度と感想を紹介していきます。
それでは本文。
「傲慢と善良」の概要

| 著者 | 辻村深月 |
|---|---|
| 出版社 | 朝日新聞出版 |
| 発売日 | 2022年9月7日(文庫版。 単行本は2019年3月刊行) |
| ページ数 | 504ページ |
| 受賞歴 | 2019年度 第7回ブクログ大賞・小説部門大賞受賞/累計90万部(2024年6月時点) |
文庫本版の解説には、「桐島部活やめるってよ」や「何者」で有名な朝井リョウさんが書かれています。
10万部でベストセラーと呼ばれる現代において、90万部はメガヒット級です。
mochio話関係ないけど、表紙の女性が芦田愛菜ちゃんにしか見えないんですよね(笑)
あらすじ
婚約者・坂庭真実が姿を消した。
Amazon.co.jp(商品ページより引用)
その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。
「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。
《解説・朝井リョウ》
婚約者が失踪し、その謎を主人公が婚約者の周りを探り話を聞いていく内容。
本著後半は失踪した婚約者のパートとなり、真相が明らかになっていく話です。
恋愛ミステリーやサスペンスものではなく、男女の心理描写もりもりの価値観について考えさせる作品になっています。
「傲慢と善良」のおすすめ度は★3.0
本書のおすすめ度は★3.0です。
理由は後述の「読み終えて、率直にどう感じたか」で詳しく書いています。
おすすめ度は以下の基準で決めています。
-
絶対に読め
-
優先的に読め
-
時間があれば読め
-
読まなくてもよい
-
時間の無駄
私の主観で考えているため、面白い本が★5とは限りません。



人が死ぬ描写のある作品は苦手なので、面白くても★は低くなってしまいます。
\詳しくはこちら!/
「傲慢と善良」の表紙の女性は誰?
「傲慢と善良」の表紙はイラストレーターの雪下まゆさんが描かれています。
おそらくヒロインの真実がモデルだと思われますが、ネット上では「表紙の女性、本文の描写と少し違う気がする」という声も見かけます。



僕も最初「あれ、この人って本当に真実なのかな」とちょっとむずむずしました。
この違和感の正体は、実は物語のテーマと関係している気がしています。
詳しくは後半で解説します。
「傲慢と善良」はこんな人におすすめ!
- 結婚・婚活における自分や相手の価値観について考えたい人
- 辻村深月さんの、なまなましいほど深い心理描写が好きな人
- 2024年公開の実写映画(藤ヶ谷太輔・奈緒主演)を観る前に原作を読んでおきたい人



マッチングアプリを使ったことがない自分でも、世の中の難しさは十分伝わってきました。
2024年9月 藤ヶ谷太輔主演で実写映画化
「傲慢と善良」は、藤ヶ谷太輔さんと奈緒さんで実写化されることが決まりました。
王様のブランチで藤ヶ谷さんが紹介していた時点では、もう撮影はされていたのでしょうか。
西澤架役に藤ヶ谷太輔さん。
実写映画(2024年9月27日公開)はまだ観ていません。
原作自体もそこまで自分の琴線に触れる作品ではなかったので、映画のほうも今のところ優先度は高くないというのが本音です。



なんたる匂わせ。
ファンじゃないと見逃しちゃうね。
キスマイの藤ヶ谷太輔さんが王様のブランチで紹介した本
「傲慢と善良」は2023年1月の王様のブランチでキスマイの藤ヶ谷太輔さんがおすすめの本3選で紹介されました。
登場人物について「あーいるいる、こんなひと!」と発言されていました。


表紙の女性の正体と「傲慢さ」の意味
先ほど触れた「表紙の女性は誰?」の話の続きです。
表紙の人物と、本書の中での真実の人物描写には、僕自身も乖離があるような、むずむずした感覚がずっと残っていました。
雪下まゆ(@mayuyukishita)がシェアした投稿
そこで、こんな考察ポストを見かけました(ネタバレ注意として投稿者自身が明記していたものです)。
表紙絵で見る気失せる投稿、違う角度からになってしまうけど、
— ℝ𝕌𝕂𝔸 (@DeshitaRuru) June 27, 2024
「傲慢と善良」表紙の女性、あれは誰なんだろうって違和感あったことはある。
⚠︎ネタバレ含みます
主人公の真実だろうとは思うけど、真実はあんな美しい女性ではなくて、作中評価だと「やや垢抜けない」「一方内心自分が可愛い⬇️ pic.twitter.com/BXkFmy2eya
真実には表紙の美人に見えてた、っていう真実の傲慢さ、自分可愛さの本性が表されてるんだと。
https://x.com/DeshitaRuru/status/1806175657262719220
確かに!と思いました。



表紙一枚にここまで深読みできるの、辻村作品らしいなと思います。
登場人物への感想
- 過保護な親に育てられて、自分自身で考えることができないけどプライドだけは高い女性
- 自己肯定感の高さから、相手を選り好みし続け、いざ婚活となった時に「ピンとこない」を連発する男性
あーいるいる、こんな人たち。
いやだよね。
そんなちょっとイライラするような感覚になりました。
辻村さんの作品は何作か読んでいますが、心理描写をこれでもかと深く掘り下げているため、人物像のなまなましさがあります。
地方出身ゆえの、小さいコミュニティで生きてきた人たちの性格とか現実そのものでした。



こういう人、身の回りにも思い当たる節があって、ちょっと居心地が悪くなる瞬間がありました。
読み終えて、率直にどう感じたか
感想は?と聞かれたら、面白かったし、ちょっと泣いたんですけど、私に完全にはまった本ではありませんでした。
本書は結婚を控える男女の価値観について考えさせられる本ですが、本書の内容にあるようなマッチングアプリを使ったこともないし、お付き合いした相手に対して「ピンとこない」という考えになったこともありませんでした。
そのため、本書で書かれる男女の価値観はあまり共感できず、世の中難しいんだなぁと思いました。要するに世間知らずです。
良い本ではありましたが、他人に薦めたいかとしたら微妙です。
自分自身の価値観について考えるいいきっかけになる本ではありそうです。



共感はできなくても「こういう世界もあるんだな」と思えたのは収穫でした。
感想まとめ
- 婚約・結婚を控える男女の価値観について、いい意味でも悪い意味でも考えさせられた
- 辻村深月さんらしい、なまなましいほど深い心理描写に引き込まれた
- 共感はできなかったが、自分の価値観を見つめ直すきっかけになった一冊
以上!mochioでした!









